1: (・ω・)/ななしさん
8月1日に開幕した国内最大規模の芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」
多数の現代美術展の中で、一つのグループ展が賛否を呼んでいる。
その催しは「表現の不自由展・その後」。
組織的検閲や忖度によって表現の機会を奪われてしまった作品を集め、当時いかにして「排除」されたのか、展示不許可になった理由とともに展示するという企画展なのだが、韓国の慰安婦像(平和の少女像)と、昭和天皇の写真を燃やす表現が含まれる映像作品が展示されていたからさあ大変。
10時開場の20分前くらいからチケット売り場に並び、10時20分くらいには入れた。
2時間くらい待つのを覚悟していたのだが、Twitterでの盛り上がりと実際は違うらしい。
展示会場の前には画像が拡散されていた「SNSアップ禁止」の注意書き。
撮影はOKだけど会期中はソーシャルに上げないでね、とのこと。
好意的に取ればネタバレ禁止、意地悪に取れば炎上リスクに日和ったな、というところ。
記事に使うのもきっとダメだと思うのでここからはテキストのみで。
「表現の不自由展・その後」の会場に入ってすぐ、細い展示通路の壁にTVモニターがあり、そこで昭和天皇の写真を焼くシーンが含まれる映像作品が上映されていた。
この作品が20分近くあるため、人が立ち止まって溜まっていく。
細い道なので人が詰まる。
「前にお進みください」という係員。
「今見てるんだよ!」という来場客との小競り合いがスタート。
映像の中身の前にこの導線を考えた人は今すぐ始末書を書いてほしい。
まるで街頭テレビで力道山・木村組VSシャープ兄弟を見るような人だかり。
そのころ生まれてなかったけど。
映像を見ていた強面のお兄さんたちからは「不敬だ!」「こんなものに税金つかってるのか!」と怒声が上がり、再び係員と揉めはじめる。
それにしても狭い。
通路を抜けると広い展示会場で、テレビなんてどこにでも置けるのに、なぜ入り口にした。
前を通り過ぎるだけでじっくり見ないでほしいのかな、なんてうがった見方をされてもおかしくない。
映像作品自体は、反戦を訴えたもので、戦争の象徴として靖国神社や昭和天皇の写真が出てくる。
兵隊がたくさん死んで靖国に祀られ、戦火を表す炎の表現として、写真を燃やすのはわからなくはない。
ただし、寿司屋で炙りサーモンするときのカセットバーナーで、昭和天皇の写真を焼いていき、
最後は燃え尽きて灰になった写真を足で踏みつける表現は過激だ。
正直、ノンポリでお金以外に興味がない私には「反戦」を訴える映像作品としてはそんなに無茶苦茶だとは思わなかった。
…これ単体ならば。
■表現の自由というより権力への抗議展
映像を見終わって奥に進むと、反米、反基地、反ヘイト、憲法9条、慰安婦のおばあさんの写真、慰安婦像、裁判になってる群馬県朝鮮人強制連行追悼碑のオブジェなどがズラリ。
一番スペースを使っているのが朝鮮人強制連行追悼碑で、次が慰安婦関連。
「あっ…そういう人たちのアレなんだ…」
税金使ったイベントで特定の思想をプッシュするのは怒られるでしょそりゃ。
よりによって韓国と関係最悪なこの時期に、この並べ方はクセが強すぎる。
表現の不自由をめぐる年表には美味しんぼの「福島の真実」が抗議で休載とか、原発表現で安倍政権がなんちゃらとか、甘く入ったスライダーがレフトスタンド最上段まで飛んでいく勢いを感じた。
所長見解:中止やわな・・・
【【話題】表現の不自由展「あっ…そういう人たちのアレなんだ…」←これ】の続きを読む